滋養満点!元気が出るあわび粥
元気がない時にぴったり!栄養たっぷりあわび粥をおいしく作りましょう。
妻の健康を気遣い、体力が落ちている妻のために心を込めて作ったあわび粥は、最高の滋養食です。初めての挑戦でしたが、温かい気持ちとともに美味しいあわび粥が完成しました。春になり食欲がなかったり、元気がなくなったりした時は、栄養満点のあわび粥で活力を取り戻しましょう。あわびはカルシウム、リン、ビタミンB1、B12が豊富で栄養補給に最適であり、低カロリー・低脂肪なのでダイエットにも効果的です。
主な材料- 新鮮な活あわび 5個 (1パック)
- 香ばしいごま油 大さじ3
- 米 4人分 (浸水済み)
調理手順
Step 1
最近は手頃な価格で手に入る新鮮な活あわびを5個用意しました。あわび粥の味と質を左右する最も重要な工程は「下処理」です。たわしなどを使って、あわびの殻と身を丁寧にこすり洗いしてきれいにしてください。白くきれいになっていくあわびの身を見ると、下処理の重要性が実感できるはずです。
Step 2
次に重要なのは、あわびの身を殻からきれいに剥がすことです。写真の10時の方向に見える、骨のように硬い部分が「あわびの歯」です。身を剥がす際は、スプーンの縁を歯のある方に当て、優しく押し出すように剥がすと、身がちぎれたり内臓を傷つけたりするのを最小限に抑えることができます。この方法で剥がせば、内臓もそのままきれいに取れます。
Step 3
殻から剥がした新鮮なあわびの身です。内臓もきれいに取れて、鮮やかな緑色を保っています。最初は少し不器用かもしれませんが、何度か試すうちにすぐにコツを掴んで上手に剥がせるようになるはずです。
Step 4
さて、あわびの下処理の最後の難関は「歯の除去」です。殻から剥がすのが第一の難関だとすれば、歯の除去は第二の、より繊細さが求められる工程です。最初は少し難しいかもしれませんが、何度か試せばきれいに除去するコツがつかめるはずです。写真のように、あわびの身の先端にある歯の部分から、長い尾の部分まで滑らかに除去できれば完璧に下処理された状態です。
Step 5
きれいに分離したあわびの内臓は、別にとっておき、包丁で細かく刻みます。この内臓が、あわび粥の深い風味と食欲をそそる色合いを加える重要な材料となります。
Step 6
新鮮なあわびの身も、噛み応えのある食感が残るように細かく切ります。活あわびなので、身がプリッとしていて、より美味しく仕上がります。
Step 7
お粥に使う米は、あらかじめきれいに洗い、1時間ほど冷水に浸しておきます。あわびの下処理を始める前に、米を浸水させておくのが時間を効率的に使うコツです。
Step 8
十分に浸水した米に、別で刻んでおいたあわびの内臓を加えてよく混ぜ合わせます。このように内臓を米とあらかじめ混ぜておくことで、お粥全体に色が均一に広がり、より深い味わいになります。
Step 9
温めた鍋にごま油大さじ2を熱し、用意したあわびの身を入れて中弱火でゆっくりと炒めます。あわびの身を炒めることで、特有の臭みを飛ばし、香ばしい風味を加える工程です。
Step 10
あわびの身が程よく炒まったら、内臓と混ぜた浸水米を鍋に加え、一緒に炒め合わせます。
Step 11
ここからは強火にして、米粒が半透明になるまでしっかりと炒めます。しっかりと炒めることで、米粒がほぐれてお粥が滑らかになり、あわびの臭みも効果的に取り除けるとのこと。この重要な工程は飛ばさないでくださいね。
Step 12
米が十分に炒まったら、水を少しずつ加えながら、底にくっつかないようにお玉で絶えずかき混ぜます。米粒が徐々にほぐれて、美味しいお粥の形になっていきます。水を一度にたくさん注ぐのではなく、少量ずつ加えて濃度を調整するのがポイントです。
Step 13
適量の水を加えてからは、米粒が完全にほぐれてお粥がとろりとするまで煮込みます。あわびの内臓が入ることで、お粥の色が食欲をそそる濃い緑色に変わります。最後に、ごま油大さじ1を加えて風味をさらに高めれば完成です。
Step 14
お粥の濃度は、お好みに合わせて水の量で調整してください。もし、お好みで野菜を加えたい場合は、人参やズッキーニなどを細かく刻んで一緒に炒めて加えても、美味しいあわび粥になります。今回は、あわび本来の濃厚な味をしっかりと感じるために、他の材料は加えず、あわびに集中しました。
Step 15
食欲をそそる美しい色合いのあわび粥が完成しました。ごま油の香ばしい香りと、あわびのほのかな香りが合わさり、鼻腔をくすぐり食欲を掻き立てます。この香りだけで、体が元気になっていくような気分になります。
Step 16
見た目にも栄養満点なあわび粥は、高麗人参や冬虫夏草に劣らない素晴らしい滋養食となり得ます。心を込めて作ったおかげで、とても美味しく完成しました。キムチと一緒に添えれば、家族全員で楽しめる、満腹感のある美味しい一食になるでしょう。味も栄養も満点の、最高のあわび粥です。